こんにちは。
最寄駅が京王線多摩境駅
町田市小山地区にある認可外保育園
町田こどもMURAの園長阿部です。
「雨の日も外へ行くんですか?」
町田こどもMURAの見学に来られた保護者の方から、よく驚かれることの一つです。
町田こどもMURAでは、晴れの日だけでなく、雨の日も、寒い日も、暑さや寒さに十分気をつけながら、できる限り毎日外へ出かけています。
もちろん、台風や雷、熱中症の危険が高い日など、子どもの安全を守れないと判断した日は無理をしません。
ただ、「今日は雨だから外へ行かない」「寒いから室内だけ」とすぐに決めるのではなく、その日の天気、子どもたちの体調、遊び場の状況を見ながら、できる範囲で外の世界に触れる時間を大切にしています。
なぜ、そこまで外遊びを大切にするのか。
それは、外遊びが単なる「体力づくり」ではないと感じているからです。
毎日外へ出ることで、子どもたちは自然の変化に気づきます。
友達と関わります。
自分で考えます。
うまくいかないことにも出会います。
そして、その中で少しずつ、自分の世界を広げていきます。
こども家庭庁の「はじめの100か月の育ちビジョン」でも、乳幼児期の育ちには、安心できる大人との関係を土台にしながら、人や環境との出会いの中で豊かな「遊びと体験」を通して外の世界へ挑戦していくことが大切だと示されています。(CFA Japan)
今回は、町田こどもMURAが毎日の外遊びを通して大切にしている「子どもに育つ5つの力」についてまとめます。
外遊びが育てる力その1. 好奇心が育つ
毎日同じ公園へ行っても、子どもたちは毎日違うものを見つけます。
昨日は気づかなかった小さな花。
少し色が変わった葉っぱ。
雨上がりの水たまり。
地面を歩く小さな虫。
風で揺れる木の音。
大人から見ると、いつもの道、いつもの公園です。
でも、子どもにとっては、毎日が少しずつ違います。
「先生、見て!」
「これ何?」
「昨日なかったよね?」
そんな言葉が、外遊びの中では何度も出てきます。
この「気づく力」は、学びの土台だと考えています。
幼児期の学びは、机に座って知識を覚えることだけではありません。
むしろ、目の前のものに心を動かされること。
不思議だと思うこと。
もっと知りたいと思うこと。
そこから始まる学びがたくさんあります。
この時期はバッタやカマキリの赤ちゃんが少しずつ大きくなる成長を見ることができますし、
5月から6月までは紫陽花が咲き誇って、散っていく様、
ハスの花も蕾から開花を見惚れました!
文部科学省の幼児期運動指針でも、幼児は興味をもった遊びに熱中しながら、遊びを次々に変えていく中で多様な動きを経験するとされています。毎日、合計60分以上楽しく体を動かすことが望ましいという目安も示されています。(文部科学省)
町田こどもMURAでは、外遊びを「ただ外で遊ぶ時間」とは考えていません。
子どもの中にある、
「なんだろう?」
「やってみたい」
「もう一回見たい」
という気持ちが動き出す時間だと考えています。
昨日はなんと!多摩センターに園外保育をしましたが、2026年初のセミの声を聞くことができましたー!
外遊びが育てる力その2. 自分で考える力が育つ
外遊びには、決められた正解がありません。
特に当園は遊具で遊ぶことがほぼありません。
遊び方が決まっていないんです。
走る。
木の実を集める。
虫を探す。
友達と鬼ごっこをする。ごっこ遊びをする
一人でじっくり土を触る。
同じ場所にいても、子どもたちはそれぞれ違う遊びを始めます。
そこには、自分で選ぶ時間があります。
どこで遊ぶか。
誰と遊ぶか。
何を使って遊ぶか。
どうしたらうまくいくか。
外遊びの中では、子どもたちが自分で考える場面がたくさんあります。
例えば、木の枝を使って何かを作ろうとする時。
思った通りにいかないことがあります。
穴を掘ってもすぐに崩れることがあります。
虫を捕まえようとしても逃げられることがあります。
友達と遊びたいけれど、うまく言葉にできないこともあります。
そのたびに、子どもたちは考えます。
もう一回やってみる。
やり方を変えてみる。
友達に聞いてみる。
先生に相談してみる。
こうした経験は、幼児期のとても大切な学びです。
大人が先に答えを出しすぎると、子どもが考える前に終わってしまいます。
もちろん、安全に関わることは大人が止めます。
でも、すぐに危険ではない小さな失敗や試行錯誤は、できるだけ大切にしたいと思っています。
こども家庭庁のビジョンでも、乳幼児期には豊かな遊びと体験を通して外の世界へ挑戦していくことが重要だとされています。(CFA Japan)
外遊びは、子どもにとって小さな挑戦の連続です。
転ばないように歩く。
少し高いところに登ってみる。
友達に声をかけてみる。
見たことのない虫に近づいてみる。
大人にとっては小さなことでも、子どもにとっては大きな一歩です。
町田こどもMURAでは、その一歩を急がせすぎず、止めすぎず、見守ることを大切にしています。
先日、イメージが好きな年長さん
ムシムシフェスティバルというお祭りを企画しました。
大きな声で「ムシムシフェスティバル始まりますー!集まってくれません」
しかし、誰も参加してくれません。。。
ほとんどの子どもはお店屋さんごっこやる時には大きな声で呼び込みをするだけです。
「いらっしゃい!いらっしゃい!」など
でも、この年長さんは考えました。
「◯◯ちゃん!どんなお祭りなら参加できるかな?」
自分のやりたいだけでなく、お友達のやりたいを聞いていく。
こうやって子どもたちは工夫することを自然と覚えていきます。
外遊びが育てる力その3. 心と体が丈夫になる
外遊びというと、まず思い浮かぶのは「体力がつく」ということかもしれません。
もちろん、それは大切です。
外では、自然にたくさんの動きが生まれます。
走る。
跳ぶ。
登る。
しゃがむ。
くぐる。
バランスを取る。
坂道を歩く。
ぬかるみを上手にあるく
斜面を降りたり、登ったり。
こうした動きは、決められた運動プログラムだけでは得にくい、生活の中の自然な運動です。
室内の運動遊びでは鍛えづらい、股関節の柔軟性や土踏まずを作ってくれます。
文部科学省は、外遊びの時間が多い幼児ほど体力が高い傾向がある一方で、4割を超える幼児の外遊び時間が1日60分未満であることを示し、幼児期には毎日合計60分以上、楽しく体を動かすことを目安として示しています。(文部科学省)
ただ、私たちが外遊びで育つと感じているのは、体だけではありません。
心も育ちます。
少し寒い日。
風が強い日。
雨が降っている日。
思ったように遊べない日。
外には、自分の思い通りにならないことがたくさんあります。
でも、その中で子どもたちは少しずつ、
「今日は寒いから走るとあたたかくなるね」
「雨の日は水たまりがあるね」
「風が強いから葉っぱが飛んでるね」
と、その日の環境を受け止めて遊び始めます。
これは、とても大切な力だと思います。
快適な環境だけで過ごすのではなく、少し暑い、少し寒い、少し濡れる、少しうまくいかない。
そうした経験の中で、子どもたちは自分の体の感覚を知り、環境に合わせて行動する力を育てていきます。
もちろん、我慢させることが目的ではありません。
危険な暑さや寒さの中で無理をすることはありません。
でも、自然の中で季節や天気を体で感じることは、幼児期にとって大切な経験だと考えています。
町田こどもMURAでは、毎日の外遊びを通して、子どもたちが自分の体を使い、自分の感覚を信じられるようになることを大切にしています。
この時期は雨が降っても寒くなく思いっきり遊び込めます。家ではなかなかできないドロドロになる経験もできます。
暑日は日陰で遊ぶ方がいい。寒い日は体を擦ればいい!など、遊びを通して学んでいきます。
外遊びが育てる力その4. 人との関わりが豊かになる
外遊びでは、人との関わりもたくさん生まれます。
友達を誘う。
年上の子の真似をする。
年下の子に教える。
一緒に虫を探す。
鬼ごっこのルールを決める。
「入れて」と言う。
「今は使っているよ」と伝える。
こうしたやり取りは、日々の外遊びの中で自然に生まれます。
大人が用意した活動だけではなく、子どもたち自身が遊びを作っていくからこそ、関わりも生まれやすくなります。
もちろん、うまくいくことばかりではありません。
やりたい遊びが違うこともあります。
走るスピードが違うこともあります。
鬼ごっこのルールで意見が分かれることもあります。
年齢が違えば、できることも違います。
でも、だからこそ学べることがあります。
自分の気持ちを伝えること。
相手の気持ちに気づくこと。
少し待つこと。
相談すること。
譲ること。
もう一度誘うこと。
これらは、言葉で教えただけではなかなか身につきません。
実際に友達と関わり、うまくいったり、うまくいかなかったりする中で、少しずつ育っていくものだと思います。
保育所保育指針では、子どもが安心感と信頼感をもって活動できるよう、子どもの思いや願いを受け止めること、一人ひとりの発達過程に応じて保育することが示されています。(文部科学省)
町田こどもMURAでは、外遊びの中で起きる子ども同士の関わりを、できるだけ大切に見ています。
すぐに大人が解決するのではなく、必要な時に間に入りながら、子どもたちが自分たちで関係を作っていけるように支えています。
外遊びは、自然と関わる時間であり、人と関わる時間でもあります。
当園は年少から年長まで縦割り保育です。
年少さんと年長さんでは鬼ごっこでスピード感が全然違います。
すると、年少さんは鬼にならない、年少さんが鬼の時は2人でやる。
自然と誰もが楽しめるルールや工夫を自分たちで話し合って決めています。
外遊びが育てる力その5. 季節を感じる心が育つ
毎日外へ出ると、季節の変化に敏感になります。
春は花が咲きます。
夏はセミの声が聞こえます。
秋はどんぐりや落ち葉が増えます。
冬は霜柱や冷たい風を感じます。
これらを図鑑や写真で知ることもできます。
でも、実際に見て、触れて、聞いて、においを感じる体験は、やはり違います。
子どもたちは、季節を知識として覚える前に、体験として感じています。
「昨日よりセミの声が大きいね」
「葉っぱが赤くなってきたね」
「今日は土がぬれているね」
「冬の朝は息が白いね」
こうした言葉が、毎日の生活の中で自然に出てきます。
こども家庭庁の「はじめの100か月の育ちビジョン」では、自然に触れたり、地域や文化に触れたりする豊かな体験が、乳幼児期の育ちに重要だとされています。(CFA Japan)
町田こどもMURAでは、季節の変化を大人が説明しすぎるより、子どもたちが自分で気づくことを大切にしています。
「春だからこうです」
と教える前に、
「あれ、前と違うね」
と子どもが感じること。
その小さな気づきを、保育の中で大切にしたいと思っています。
季節を感じる心は、自然を大切にする心にもつながっていくのではないでしょうか。
雨上がりや雨が降りそうな匂い、季節ごとの花や実の香り
視覚で季節を感じることは外遊びをしなくてもできることが多いですが、
嗅覚を通して季節を感じて、味わう。
これも外遊びの醍醐味だと思います。
毎日外遊び=放任ではありません
ここは、誤解されやすいところです。
「毎日外遊び」と聞くと、
ただ外に連れて行っているだけ。
自由に遊ばせているだけ。
そう思われることもあるかもしれません。
でも、毎日外へ出るためには、実はたくさんの準備と判断があります。
天気はどうか。
暑さ指数はどうか。
雷の可能性はないか。
子どもたちの体調はどうか。
行き先まで安全に歩けるか。
その日の人数で無理なく見守れるか。
遊び場に危険なものはないか。
雨の日なら、帰ってきた後に着替えられる準備があるか。
毎日外遊びを続けるには、「行きたいから行く」だけではできません。
安全を確認し、子どもたちの状態を見て、無理のない範囲で判断する必要があります。
私たちは、外遊びを大切にしています。
でも、それ以上に大切なのは、子どもたちの安全です。
だからこそ、外へ行く日も、行かない日も、その理由があります。
外遊びは放任ではありません。
子どもの挑戦を支えるために、大人が環境を整え、危険を予測し、必要な時にそっと支える保育です。
町田こどもMURAが毎日外遊びを続ける理由
町田こどもMURAが毎日外遊びを大切にしている理由は、運動能力を高めたいからだけではありません。
もちろん、体を動かすことは大切です。
でも、それだけではありません。
外には、子どもの心が動く瞬間があります。
「見つけた!」
「できた!」
「もう一回やってみる!」
「一緒にやろう!」
そんな言葉が、毎日の外遊びの中で生まれます。
私たちは、その瞬間を大切にしたいと思っています。
子どもは、安心できる大人がそばにいるから、外の世界へ挑戦できます。
こども家庭庁のビジョンでも、安心できる関係を土台に、豊かな遊びと体験を通して外の世界へ挑戦していく「安心と挑戦の循環」が大切にされています。(CFA Japan)
町田こどもMURAにとって、毎日の外遊びは、その「安心と挑戦の循環」をつくる大切な時間です。
安心して帰ってこられる場所がある。
見守ってくれる先生がいる。
一緒に笑える友達がいる。
だから、子どもたちは少しずつ挑戦できます。
小さな虫に近づくこと。
少し高いところに登ること。
友達に声をかけること。
転んでも、もう一度走り出すこと。
その一つひとつが、子どもたちの育ちにつながっていると感じています。
まとめ
毎日外遊びをする保育園が子どもに与える力は、たくさんあります。
この記事では、特に次の5つを紹介しました。
- 好奇心が育つ
- 自分で考える力が育つ
- 心と体が丈夫になる
- 人との関わりが豊かになる
- 季節を感じる心が育つ
外遊びだけですべてが育つわけではありません。
室内でじっくり遊ぶ時間も大切です。
絵本を読む時間も大切です。
製作をする時間も、食事をする時間も、休む時間も、すべて保育の大切な時間です。
ただ、幼児期の子どもたちにとって、毎日外へ出て、自然に触れ、体を動かし、人と関わる経験は、とても大きな意味を持つと考えています。
保育園選びで大切なのは、施設のきれいさや知名度だけではありません。
子どもたちがどんな表情で過ごしているか。
先生がどんな目で子どもを見ているか。
毎日の生活の中に、どんな体験があるか。
ぜひ、そうした視点でも園を見ていただけたらと思います。
町田こどもMURAでは、少人数保育と毎日の外遊びを通して、一人ひとりの「その子らしさ」を大切にしています。
保育園選びで迷われている方、外遊びを大切にする保育園を探している方は、ぜひ一度、普段の子どもたちの様子を見にいらしてください。
子どもたちが外遊びから帰ってきた時の表情を、実際に見ていただけたら嬉しく思います。






